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守れる命がある
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津波災害による被害の低減
人口過密エリアやアクセスを橋梁に頼る埋立地エリア等、また理論的に津波到達時間が短時間とされるエリアにおいて地震災害が発生した場合、安全な避難ルートを確保することは困難ちされる地域が無数にあります。津波からの退避に完全な方法は何もありません。ただできる限りの対策として救命艇シェルターの設置は有効な方法ではないでしょうか。
1912年に発生したタイタニック号の海難事故を契機として、IMO(国際海事機関)においてSOLAS条約(海上人命安全条約)が締結されました。100年の歳月を経て救命艇はより安全性の高い船へと進化を続けました。大型船が沈む程の悪天候で、乗客が乗り込んだ救命艇が沈んでは救命の目的を達することはできません。高波で横転しても艇体は自然復帰し、またパワーユニットには一時的に横転した状況下で運転しても焼損しない設計のマリンエンジンが搭載されています。艇体浮力計算は乗員の体重に安全率を見込み、1名あたり82.5kgを想定して設計しています。船体カラーは空からの捜索で用意に発見できるオレンジカラーを採用し、夜間捜索を想定したフラッシュライトを標準装備。プロペラガードを装備し、落水者を巻き込まないための安全性を高めることとともに、漂流物からプロペラの損傷を防止します。10時間以上の自力航行ができ、100km沖合からでも帰港が可能となります。これらはすべてSOLASのルールで救命艇シェルターにも導入されています。
救命艇シェルターの特徴
・SOLAS基準にもとづく基本設計。
・20.6kw(28Hp)マリンディーゼルエンジンの搭載で沖合に流されても自力航行が可能。
・エンジン冷却方式に漂流物を吸い込まないキールクーリングシステムを採用。
・万が一水上で横転しても自動復帰するセルフライディング設計。
・浮力体充填による不沈構造。
・耐火型救命艇シェルターは水上火災海域での耐火航行が可能。
・小型船舶としての登録が可能。
耐火型救命艇シェルターの特徴
石油コンビナート、LNG、LPGターミナルなどの大震災で可燃物が海上に流出し後の津波で海上火災が発生した場合の避難時に最適。航行海域の海水をメインエンジンに直結したスプレーポンプで船底から汲み上げ、船体上部に設置したスプリンクラーより大量の水を艇体に散布し、水上火災から人名と艇体を守ります。船内には大型酸素ボンベを装備し、激しい火災海域から脱出の場合には、船外との通気を完全に遮断した状態で、定員分に必要な酸素とエンジンを運転するために必要な酸素を供給しながら、約10分間の100%負荷航行が可能です。
艇体スペック
全長 | 全巾 | 全高 | 船体重量 | エンジン出力 | 燃料タンク | 定員 | |
LBS25E | 5.0m | 2.2m | 3.0m | 2150kg | 20.6kw(28Hp) | 185L | 25名 |
LBS25ET | 5.0m | 2.2m | 3.0m | 2450kg | 20.6kw(28Hp) | 185L | 25名 |
LBS50E | 7.5m | 2.9m | 3.2m | 3220kg | 20.6kw(28Hp) | 185L | 50名 |
LBS50ET | 7.5m | 2.9m | 3.2m | 3550kg | 20.6kw(28Hp) | 185L | 25名 |
LB25 | 5.0m | 2.2m | 3.0m | 1800kg | — | — | 25名 |
LB50 | 7.5m | 2.9m | 3.2m | 2870kg | — | — | 50名 |